発生学から生命の連続性の謎に迫る
生物はなぜ連続的な存続が可能なのでしょう。それは「生殖」という、生命を特徴付ける根源的な性質によります。そしてこの生殖を担うのが「生殖細胞」です。この細胞、非常に重要であるがゆえに個体の一生を通じて大切に保護される必要があります。生殖細胞グループでは、どのようにして生殖細胞が体の中で守られているのか、生殖細胞の本質とは何かといった問題に興味を持ち、鳥類胚の強みを活かした独創的な解析系を駆使することで日々これらの問題に取り組んでいます。
かたちづくりの秘密を紐解く
生き物の組織や器官、からだは、生理機能の発揮や、それぞれの生物の行動様式に適した形態を持ちます。そして、それらの器官などの形態は、胚発生期(胎児期)に決められます。形態グループでは、鳥類胚(ニワトリ、エミュー、ウズラ)や培養細胞(ヒト、マウス、ニワトリ、ヘビ)を実験モデルとして活用し、形態形成の普遍原理の一端を明らかにすることを目指しています。