2009.12.22-23 　拡大研究会

拡大研究会は、本P&Pと関連が深いP&P(Aタイプ)「九州圏構造生物学研究拠点形成を目指した九州大学における研究・教育コンソーシアム形成」との合同公開シンポジウムとして、「生命活動を制御する高次複合体の構造と機能」と題し、医学部百年講堂中ホールにて実施しました。各P&Pから５名づつ、および、招待講演者５名の方が講演し、若手が座長とポスター発表を行いました。
　多数のご来場ありがとうございました。講演では、立ち見の方がでるほどでした。また、活気充満した討論がつづきました。ポスター発表でも討論が盛り上がり、時間があっと言う間に過ぎました。

 

合同公開シンポジウム「生命活動を制御する高次複合体の構造と機能」

１２月２２日（火）
午後１時３０分　開始あいさつ 神田大輔、片山　勉
午後１時４５分〜午後２時４５分
セッション１　タンパク質の輸送と分泌　　　座長：毛谷村賢司（薬）、小柴琢己（理）
細胞質から核内へのタンパク質輸送機構 —核内輸送受容体（トランスポーチン）の構造生物学—
　○清水敏之（横浜市立大・生命ナノシステム）
Sec膜透過装置の構造、機能および制御伊藤先生
　◯伊藤維昭、森　博幸、塚崎智也、濡木　理（京産大、京大ウイルス研、東大医科研）
午後２時４５分〜午後３時まで　休憩
午後３時００分〜午後４時３０分
セッション２　構造インフォマティクス　　座長：尾崎省吾（薬）、前川憲一（生医研）
プロファイル比較による機能的制約の検出 - アミノ酸配列情報と立体構造情報の融合的利用の１手法
　小田浩之、太田元規、○藤　博幸（九大生医研、名大情報科学）
超分子構造生物学のための２次データベース生成システム
　○白井　剛（長浜バイオ大バイオサイエンス）
セッション３　DNA複製開始複合体　　　座長：阿部義人（薬）、大橋英治（理）
大腸菌染色体の複製開始を制御する新たな基本分子機構
　◯片山　勉、藤光和之、毛谷村賢司、尾崎省吾、加生和寿、東　雅裕（九大薬）
午後４時３０分から４５分まで　休憩
午後４時４５分〜午後５時４５分
真核生物における染色体DNA複製開始の制御機構
　◯荒木弘之、村松佐知子、平井和之、柳沢好美、田中尚美、田中誠司（国立遺伝研）
Biochemical analyses of Protein-DNA Complexes involved in the Initiation and Elongation processes of DNA replication in Pyrococcus furiosus
　Masaki Akita, Kie Takemura, Akinori Adachi, Yumi Tajima, Takeshi Yamagami, Fujihiko Matsunaga, and ○Yoshizumi Ishino （Kyushu Univ. Bioresource&Bioenviron; Osaka Univ. Fronteir Biosci; Toyo College Food Tech）
午後６時〜８時30分　　懇親会（カフェテリア）

１２月２３日（水）
午前９時００分〜１０時３０分
セッション４　DNA複製と修復　　　座長：斉藤貴士（生医研）、藤光和之（薬）
DNAクランプ複合体の構造生物学
　◯森川耿右（阪大蛋白研）
電子顕微鏡単粒子解析によるDNA複製関連複合体の構造研究
　◯真柳浩太、清成信一、斉藤美保子、神田大輔、白井剛、石野良純、森川耿右（九大生医研、長浜バイオ大、阪大蛋白研）
ヒト細胞複製染色体でのローダー・クランプ系の機能ネットワーク
　◯釣本敏樹（九大理）
午前10時30分〜45分まで　休憩
午前１０時４５分〜１２時１５分　
酸化ストレス誘発発がんを抑制する細胞機能
　◯中津可道（九大医）
セッション５　タンパク質の糖鎖、核酸相互作用　　座長：斉藤貴士（生医研）、藤光和之（薬）
カブトガニ体液凝固因子Factor Gのβ-1,3-D-グルカン認識モジュールの構造機能解明
　植田祐生、大和田修平、阿部義人、柴田俊生、飯島　学、吉光由希子、小柴琢己、
　中田宗宏、植田　正、○川畑俊一郎（九大システム生命・理・薬、東海大応用生化学）
蛋白質と糖鎖の接点：N型糖鎖修飾を決定するオリゴ糖転移酵素の比較構造生物学
Comparative structural biology of the oligosaccharyltransferases, which catalyze the transfer of an oligosaccharide chain on nascent proteins
　井倉真由美，真板宣夫，ニレンダジェイムス，松本俊介，○神田大輔（九大生医研）
１２時15分〜午後１時まで　昼食
午後１時００分〜２時３０分まで　　
ポスターセッション（百年講堂ロビー）（発表者リストは下記）
午後２時３０分〜３時３０分
リボ核タンパク質複合体酵素・リボヌクレアーゼPの構造生物学
　○木村　誠（九大農）
構造生物学アプローチによる大腸菌細胞分裂阻害再活性化因子CedAの機能解析
　阿部義人、三好孝法、渡邊典子、片山　勉、○植田　正（九大薬）
午後３時３０分　終了あいさつ　　片山　勉
午後４時　解散

 

ポスターセッション発表演題

Comparative Structural Biology of Archaeal and Eubacterial Oligosaccharyltransferases: Site directed mutagenesis of the newly identified catalytic motif of Campylobacter jejuni
◯Nyirenda James

Characterization of Mapo1-defective mutant that is unable to induce apoptosis triggered by alkylated DNA damage
◯Teik-How Lim, Masumi Hidaka, Yoshimichi Nakatsu, Mutsuo Sekiguchi, Teruhisa Tsuzuki

Convergent evolution of sulfotransferases with unrelated topologies
◯Adachi Rumi, Takamasa Teramoto, Makoto Kimura, and Yoshimitsu Kakuta

大腸菌DNA複製再開始因子PriCのドメイン化およびその構造と機能について
◯荒牧峻彦、阿部義人、大栗誉敏、三島朋徳、片山 勉、植田 正

カブトガニ体液凝固因子Factor Gのβ-1,3-グルカン認識モジュールのNMR解析
◯植田祐生、大和田修平、阿部義人、小柴琢己、植田正、川畑俊一郎

染色体複製開始点で形成される超高次DnaA複合体による2重鎖DNA開裂のメカニズム
◯尾崎省吾、片山　勉

大腸菌のDnaA結合因子DiaAにより形成された複製開始複合体へのDnaBヘリカーゼ装着メカニズムの解析
◯毛谷村賢司、東　雅裕、片山　勉

タンパク合成抑制因子RelEは“リボヌクレアーゼ”か？
◯篠原雅明、菊竹智恵、木村誠

Roles of the Phosphorylation of Rad9 at Ser-341 and Ser-387 by CK2 in vitro
◯Yukimasa Takeishi, Eiji Ohashi, Nao Mori, Tatsuya Kasugaya and Toshiki Tsurimoto

ヒトローダー複合体とMCM間の特異的相互作用についての解析
◯谷口莉菜、釣本敏樹

Two XPB-like proteins share different functions in the hyperthermophilic archaeon, Pyrococcus furiosus
◯Kenichiro Tabata, Takehiro Yoshimochi, Takeshi Yamagami, Shigenori Iwai, Sonoko Ishino, and Yoshizumi Ishino

DnaAを再活性化する染色体領域とその活性化因子の探索
◯藤光和之　片山勉

小胞体内在性ジスルフィド結合還元酵素ERdj5全長の構造と機能
◯前川憲一、萩原誠智、鈴木守、潮田亮、新木和孝、松本悠史、寳関淳、永田和宏、稲葉謙次

オリゴ糖転移酵素の比較構造生物学：第三のタイプの活性部位を持つオリゴ糖転移酵素の結晶化
◯松本俊介