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全学共通教育:

少人数ゼミナールC:九大新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全

 このゼミは、生物多様性保全について、九大新キャンパスでの実践を通じて学ぶことを目標に、2001年度から始めたものである。開始にあたって、5年間は必ず続けようと決意した。今年でとうとう4年目。来年の3月には、最初の受講生が九大を卒業する。

 このゼミを開始した背景には、2001年までに、九大新キャンパスで市民ボランティアによる森林保全活動生物のモニタリングが進み始めたという事情があった。市民がボランティア活動で汗を流しているのに、学内に新キャンパスでの生物多様性保全をになうボランティアグループがないのは、恥ずかしい話だ。そこで、ゼミを開講して、学内ボランティアをになう人材を育てようと考えた。このゼミの受講生が中心になって、学内NPO法人「環境創造舎」を設立してくれたことは、すばらしい成果であり、私にとっては望外の喜びである。

 教育科目として実施する以上、ボランティア活動に参加して汗を流すだけで単位を出したくない。そこで、前期は、鷲谷・矢原『保全生態学入門』をテキストに、毎週ゼミを行なっている。これに加えて、週末の市民ボランティアや、新キャンパスでの独自の調査活動への参加を義務づけているので、学生にとってもかなり負担の大きな科目だと思う。

 後期には、半年間をかけてみんなで討論し、なんども添削を重ねて、レポートを書いている。だいたい、授業のレポートは締め切り間際に時間に追われて書くことが多い。これでは、文書を書く力は身につかない。原稿を他人に読んでもらい、コメントにもとづいて、何度も書き直すことが大事だ。このゼミでは、あるテーマについて、自分で調べて、考えたことを、文章で人に伝える技術を身につけてほしいと考えている。そこで、レポートを何度も書き直してもらう。

  以下に、2001年度以降のレポート集を公開する。レポートのタイトルをご覧いただければわかるように、自然が残された場所で大掛かりな工事を行なう場合に問題になる、多くのテーマをとりあげてきた。大学1〜2年生が書いたレポートとはいえ、下記の文書は、きっと多くの人に役立つだろう。いずれ、この蓄積を本にまとめたいと考えている。

 来年10月には、新キャンパスでついに工学部が開講する。そこで今年のゼミでは、新キャンパスに移る学生・教職員に、新キャンパスの保全緑地(とくに生物多様性保全ゾーン)との接し方を説明するための、ウェブサイトとパンフレットの原稿を作ることにした。その草稿も、現在進行形で、掲載していく。


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新キャンパス生物多様性保全事業の紹介記事


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