プレスリリース・トピックス一覧
2024-03-12
東京工業大学の田中拓哉大学院生と小西玄一准教授、および当部門の松本惇志博士と池ノ内順一教授らの研究チームは、高光安定性かつ低毒性のソルバトクロミック蛍光色素を開発し、約1時間の細胞分裂において、細胞膜中の脂質の組成や流動性を連続撮影することに成功しました。生きた細胞に対するこのような観察は、細胞接着やシグナル伝達などの⽣命現象や、がんなどの病態形成の解明につながることが期待されます。この研究成果は『Advanced Science』誌に掲載されました。
2024-02-20
当部門の高橋達郎教授、達川絢介大学院生(システム生命科学府D5)、長浜バイオ大学の大橋英治准教授、大阪大学の久保田弓子准教授らの研究グループは「ツメガエル卵核質抽出液」を用いて、DNA二重鎖切断損傷に対して、二種類のDNA損傷センサーが冗長的にはたらいて、損傷の検知とDNA修復に必要な反応を進行させることを明らかにしました。DNA二重鎖切断は、ゲノム編集やがんの治療にも利用されるため、医療を含む様々な分野への応用が期待されます。この研究成果は『Nucleic Acids Research』誌に掲載されました。
2024-02-20
染色体機能学研究室の西口大智大学院生(システム生命科学府D2)が、研究テーマ「Mcm8-9組換えヘリカーゼの制御メカニズムの解明」で、第41回染色体ワークショップ・第22回核ダイナミクス研究会「学生優秀ポスター発表賞」を受賞しました。この賞は、2024年1月29日〜31日に神奈川県小田原市で行われた、第41回染色体ワークショップ・第22回核ダイナミクス研究会において、最も優れたポスター発表を行なった5名に与えられました。
2024-02-20
染色体機能学研究室の金津瑛一郎大学院生(システム生命科学府D3)が、研究テーマ「DNAミスマッチ周辺ヌクレオソーム排除の試験管内再構成」で、第41回染色体ワークショップ・第22回核ダイナミクス研究会「学生優秀口頭発表賞」を受賞しました。この賞は、2024年1月29日〜31日に神奈川県小田原市で行われた、第41回染色体ワークショップ・第22回核ダイナミクス研究会において、最も優れた口頭発表を行なった2名に与えられました。
2024-02-20
染色体機能学研究室の金津瑛一郎大学院生(システム生命科学府D3)が、研究テーマ「DNAミスマッチ修復に伴うヌクレオソーム排除の試験管内再構成」で、IGH Summer School/Symposium ~Genome Stability and Organization~ "Best Talk Award"を受賞しました。この賞は、2023年7月17日〜21日にフランス国立科学研究センター (CNRS)・ヒト遺伝学研究所 (Institut de Genetique Humaine: IGH) で行われた、IGH Summer School/Symposium ~Genome Stability and Organization~ において、日仏の博士学生とポストドクター21名のうち、最も優れた口頭発表を行なった2名に与えられました。
2024-01-10
当部門の高橋達郎教授、河添好孝助教、英国Dundee大学のJulian Blow教授、Peter Gillespie上級研究員らの研究グループは、細胞内に近い生理的環境を試験管の中で再現できる「ツメガエル卵抽出液」を用いて、脊椎動物においてDNA複製やDNA修復を支えるタンパク質PCNAをDNAから外す反応(アンローディング)の制御メカニズムを明らかにしました。本研究は、DNA複製やDNA修復など様々な反応が協調的に機能する機構の理解につながります。この研究成果は『Journal of Biological Chemistry』誌に掲載されました。
2023-10-13
当部門の齋藤大介教授、徳島大学先端酵素学研究所の竹本龍也教授、株式会社セツロテックの陳奕臣(チェン・イーチェン)研究員、大阪公立大学大学院理学研究科の鈴木孝幸教授らによる共同研究において、ニワトリ始原生殖細胞の可視化と薬剤依存的な除去を可能にするゲノム編集ニワトリ「gSAMURAI」を作出しました。この成果は、胚発生における始原生殖細胞の分化・移動の理解と、ゲノム編集技術による効率的なニワトリ新品種作出につながるものであり、家禽類の育種改良の高速化や高付加価値化が実現できます。本研究成果は『Development』誌に掲載されました。
2023-09-21
当部門の松田修助教は、トキタ種苗株式会社との共同研究において、化学成分の「指紋情報」ともいわれる近赤外光の反射スペクトルをAIモデルに学習させることにより、多様な作物種子の適格率を「あと1%」の精密さで改善できる、新たな選別技術を開発しました。またシンフォニアテクノロジー株式会社とともに、この技術の実用化を進めており、作物生産用に調製された種子がその目的に使用されずに廃棄されること(いわゆる「シードロス」)の解消を含む、持続可能な食糧生産に貢献できることが期待されます。本研究の成果は『PLOS ONE』誌に掲載されました。
2023-09-14
生態科学研究室の鈴木佑弥大学院生(システム生命科学府D5)が、研究テーマ「日本におけるカラカラグモ科の多様性解明を目的とした分類学的研究」および「クモ食性クモ類における成長に伴う食性変化に関する研究」で、日本蜘蛛学会「奨励賞」を受賞しました。この賞は、当該年度の 3 月 31 日における年齢が満 35 歳未満の本会会員で、学術的に優秀な研究を行った者、あるいは、前途を嘱望される萌芽的研究を行った者に与えられます。
2023-09-14
生態科学研究室の鈴木佑弥大学院生(システム生命科学府D5)が日本動物分類学会「若手論文賞」を受賞しました。この賞は、当該年度において日本動物分類学会誌 Species Diversity に公表された論文のうち、若手会員が公表したものの中で、学術的に特に優秀であったものに対し与えられます。 受賞論文はこちら
2023-07-21
岩政公平大学院生(システム生命科学府D2)、野下浩司助教らの研究グループは、画像解析と深層学習、形態測定を組み合わせることで階層的で複雑な葉脈の「かたち」を特徴づける簡便かつ高効率なフェノタイピング手法を開発し、葉脈の「かたち」の多様性と規則性を定量的なデータ解析により発見しました。本研究のアプローチは、発生生物学や医療画像解析はもちろん、バイオミメティクス、ジェネラティブデザイン、マイクロ流体工学など、ユビキタスな網状のネットワーク構造を対象とした様々な分野で同様の解析のための基盤となることが期待されます。例えば、特定の人工物に求められる機能要請からトレードオフに基づいて最適なデザインが提案できるなどが考えられます。この研究論文は『PLOS Computational Biology』誌に掲載されました。
2023-07-13
生態科学研究室の児玉建大学院生(システム生命科学府D4)、⼤阪公⽴⼤学⼤学院理学研究科の粕⾕英⼀博⼠(客員研究員)および⽴⽥晴記教授らの研究グループは、ツクツクボウシの鳴き声が途中で「オーシンツクツク」から「ツクリヨーシ」へとパターンを変えることで、他のオスの⾏動を変化させることを初めて明らかにしました。この研究論文は『Entomological Science』誌に掲載されました。
2023-07-13
佐竹暁子教授、今井亮介学術研究員、佐々木江理子准教授、富本創大学院生(システム生命科学府)、東京大学大学院新領域創成科学研究科の笠原雅弘准教授、国際農林水産業研究センター林業領域の谷尚樹主任研究員、東北大学大学院農学研究科の陶山佳久教授、そしてインドネシアガジャマダ大学の研究者らの研究グループは、赤道直下のボルネオ島に生息する樹齢300年を超えるフタバガキ科Shorea属2種を対象に、新規にゲノムを解読し、長い年月をかけて蓄積した体細胞変異を検出することに成功しました。その結果は、体細胞突然変異が枝の伸長に伴う細胞分裂ではなく、絶対時間に依存して蓄積することを示唆しています。この研究論文は『eLife』誌に掲載されました。
2023-03-20
生態科学研究室の中脇琢磨大学院生(システム生命科学府M2)が研究テーマ「ツチカメムシ Macroscytus japonensis における成長に必須な共生細菌の環境獲得」で、日本応用動物昆虫学会「第 11 回ポスター賞」を受賞しました。この賞は、第 67 回日本応用動物昆虫学会大会において、特に優れたポスター発表を行った学生会員 12 名に授与されます。
2023-02-16
池ノ内順一教授、重富健太助教らの研究グループは、タイトジャンクションの形成において、コレステロールが集積した膜ドメインが中⼼的な役割を果たしていることを⽰しました。タイトジャンクションは消化管や⽪膚などの上⽪細胞同士を密着結合させて外界からの異物の侵⼊を防ぐ上皮バリアを形成するため、その機能を⼈為的に強化することで炎症を防ぐ新たな治療法の開発に繋がる可能性があります。この研究論文は『Proceedings of the National Academy of Sciences USA』誌に掲載されました。
2023-01-12
⼩林曉吾助教と松尾直毅教授の研究グループは、出来事や時間経過に関わらず特定の環境を識別して記憶する「環境細胞」が海⾺CA1領域に存在することを明らかにしました。さらに、それら「環境細胞」の活動パターンをAIモデルに学習させることで、マウスがどの環境にいるのかを神経活動データから予測することにも成功しました。これらの仕組みを詳細に解明することは、将来的に認知症などの予防・治療法の開発にも役⽴つことが期待されます。この研究論文は『Cell Reports』誌に掲載されました。
2022-12-13
齋藤⼤介教授と寺本孝⾏准教授の研究グループは、京都⼤学の⾼橋淑⼦教授、東北⼤学の⽥村宏治教授と船本健⼀准教授、名古屋⼤学の宮⽥卓樹教授、東京農⼯⼤学の吉野⼤輔准教授、岡⼭理科⼤学の⽥所⻯介准教授、明海⼤学の⻑坂新助教、同志社⼤学の城所⽐奈⼦助教との共同研究で、転移する細胞モデルとしてニワトリ胚の⽣殖細胞を⽤いた解析を⾏い、転移細胞が⾎中で硬くなることで細い⾎管に「挟まって(つまって)」しまうことを世界で初めて明らかにしました。すなわち、細胞が⾎管の外に遊出する場所を確保するために、細胞が⾃⾝の「硬さ」を「ブレーキ」として⽤いていることを突き⽌めたわけです。今回の発⾒は、細胞の硬さを操作対象とする、がん細胞転移の新たな抑⽌戦略につながることが期待されます。この研究論文は『iScience』誌に掲載されました。
2022-12-05
生態科学研究室の児玉建大学院生(システム生命科学府D3)が研究テーマ "Analyzing calling song of cicada Meimuna opalifera; relation between the acoustic features and abiotic variables" で、第9回生物音響学会「Outstanding Presentation Award」を受賞しました。この賞は、第9回 生物音響学会 年次研究発表会において、優秀な英語口頭発表を行った学生、もしくは博士号取得後3年以内の若手研究者に対して贈られます。
2022-11-29
生態科学研究室の児玉建大学院生(システム生命科学府D3)が研究テーマ「ツクツクボウシのオスの鳴音は前半パートと後半パートで異なる機能を持つ」で、日本動物行動学会 第41回大会「プレゼンテーション賞」を受賞しました。この賞は、日本動物行動学会第41回大会において、一般講演(全70件)の中から優秀なもの数件が大会参加者の投票によって選ばれ、授与されます。
2022-11-29
生態科学研究室の石津智史大学院生(システム生命科学府D1)が研究テーマ「ヒメイトアメンボの屈伸行動に対するヌマガエルの反応」で、日本動物行動学会 第41回大会「プレゼンテーション賞」を受賞しました。この賞は、日本動物行動学会第41回大会において、一般講演(全70件)の中から優秀なもの数件が大会参加者の投票によって選ばれ、授与されます。
2022-09-28
新井美存学術研究員(生物科学部門)と⽯原健教授の研究グループは、線⾍を使うことによって、記憶を“思い出させる”仕組みに関わる遺伝子が存在することを初めて明らかにしました。ヒトでも、必要な記憶を忘れやすくなる認知症や恐怖記憶を忘れなくなるPTSDなどでは、記憶の保持時間を適切に制御できていないと考えられ、本研究の成果は、このような疾患の理解と治療に繋がる可能性があります。この研究論文は『The Journal of Neuroscience』誌に掲載されました。
2022-03-30
池ノ内順一教授、小野由美子大学院生(システム生命科学府)らの研究グループは、低浸透圧の液体に曝されても上皮細胞が破裂しない仕組みを解明しました。今回の発見は、上皮細胞に由来する様々な疾患に対する新たな治療法を開発する上で基礎となる知見です。この研究論文は『Journal of Cell Biology』誌に掲載されました。
2022-02-21
池ノ内順一教授、長佑磨大学院生(システム生命科学府)らの研究グループは、3つの上皮細胞が接する接着領域にのみに局在する膜タンパク質トリセルリンが、3細胞領域に形成される交叉するアクチン線維と相互作用することによって、クローディンによる細胞接着構造を近接させて、隙間を小さく保っていることが明らかにしました。今回の発見は慢性炎症疾患に対する新たな予防法や治療法を開発する上で基礎となる知見です。この研究論文は『Journal of Cell Biology』誌に掲載されました。
2021-10-12
久我立院生(システム生命科学府)、関元秀助教(芸術工学研究院)、粕谷英一准教授、佐竹暁子教授らの研究グループは、トムソンガゼルが4つ足で真上に跳ねるストッティングや、逃げるショウリョウバッタが発するキチキチという音などのような、捕食者から逃れる際の「目立つ逃避」の進化に必要な条件を理論的に明らかにしました。本研究は「目立つ逃避」の機能を探る実証研究を促進することが期待されます。この研究論文は『The American Naturalist』誌に掲載されました。
2021-07-12
青柳優太院生(システム生命科学府)、楠見淳子准教授(比較社会文化研究院)、佐竹暁子教授らの研究グループは、DNA修復遺伝子であるPARP遺伝子が長寿な樹木で顕著に発現されていることを発見しました。樹木におけるPARP遺伝子コピー数の増加は、樹木がDNA損傷や病原体の感染から長期間身を守り、生存を維持するのに貢献していると考えられます。この研究論文は『iScience』誌に掲載されました。
2021-06-03
山下啓介助教、柴田俊生助教、大学院システム生命科学府修士課程の竹下侃樹院生(現:(株)生化学工業)、同研究院修士課程2年の在田愛菜院生、川畑俊一郎主幹教授らの研究グループは、(株)生化学工業の小林雄毅研究員との共同研究により、カブトガニ血液の凝固因子前駆体ProBを構成するアミノ酸の1個を他のアミノ酸に置換した組換えタンパク質(ProB-murasame;名刀村雨に因んで命名)の調製に成功しました。解析の結果、活性型B-murasameは天然の活性型Bと比較して約10倍も強く連鎖反応を引き起こすことが判明しました。この研究は、大腸菌などの菌体成分であるリポ多糖の高感度検出試薬の製品化につながると期待されます。研究論文は『The Journal of Biochemistry』誌に掲載されました。
2021-06-01
佐竹暁子教授は、神戸大学大学院理学研究科の古谷朋之学術研究員、近藤侑貴准教授ら、および、東京大学大学院農学生命科学研究科の田之倉優特任教授、宮川拓也特任准教授、矢守航准教授らとの共同研究により、情報生物学的解析から維管束の発生過程に特徴的な遺伝子発現ネットワークの構築に成功し、その中から維管束幹細胞の制御に関わる因子を見出し、この因子の働きによる新たな幹細胞維持のしくみを明らかにしました。研究論文は『The Plant Cell』誌に掲載されました。
2021-03-23
キム・クァンス(Kwangsu Kim)特任助教と岩見真吾准教授は、米国インディアナ大学公衆衛生大学院の江島啓介助教らとの共同研究により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する抗ウイルス薬剤治療が他のコロナウイルス感染症と比較して困難である理由の1つを解明した論文を『PLOS Biology』誌に発表しました。
2021-03-12
池ノ内順一教授、松沢健司講師、大学院システム生命学府の大賀勇人大学院生(研究当時)らの研究グループは、新潟大学大学院医歯学総合研究科薬理学分野の平島正則教授、椎谷友博助教との共同研究で、細胞シートを構成する細胞同士が均一な力でお互いを引きあう仕組みを解明した論文を、Communications Biology』誌に発表しました。
2021-03-01
野下浩司助教らの研究グループは、リンゴの品種改良に貢献した起源品種のハプロタイプの遺伝を自動的に追跡する方法の開発に関する論文を、Horticulture Research誌に発表しました。
2021-02-19
大崎遥花さん(大学院システム生命科学府 一貫制博士課程4年)と粕谷英一准教授は、沖縄に生息するリュウキュウクチキゴキブリにおいて、配偶するオスとメスが交尾の際に互いの翅をほぼ無くなるまで食い合ってしまう「翅の食い合い行動」を発見しました。プレスリリースから、大崎さん自身による研究紹介動画などを見ることができます! この研究についての論文はEthology誌に掲載されています。
2021-02-05
Molecular Cell誌に、Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのPrasad Jallepalli博士らと理学研究院生物科学部門の高橋達郎教授の共同研究グループによる論文が掲載されました。要約は次の通りです:真核生物のDNA複製は、リン酸化修飾によって厳密に制御されています。本研究では、Dbf4-dependent kinase (DDK)と呼ばれる重要なタンパク質リン酸化酵素が、DNA複製の開始、進行、複製装置の安定化を制御するしくみと、それに関連する新たなリン酸化基質を明らかにしました。
2021-01-21
Nature Communications誌に、九州大学大学院理学研究院生物科学部門の池ノ内順一教授、青木佳南特任助教らの研究グループが、細胞が局所的に細胞質の流動性を上昇させることで、ブレブを形成することを明らかにした論文が掲載されました。
2020-11-20
Communications Biology誌に、東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の伊藤道俊大学院生(研究当時)と増田真二准教授らの研究グループは、当部門の川畑俊一郎教授、山形大学の及川彰教授、東京都立大学の朝野維起助教らのグループと共同で、細菌のセカンドメッセンジャーとして知られるグアノシン4リン酸 (ppGpp) を、後生動物の細胞から検出することに世界で初めて成功した論文が掲載されました。 
2020-10-29
Science Advances誌に、金谷啓之さん(研究当時、理学部生物学科4年生)と基幹教育院の伊藤太一助教の研究グループが、Ulsan National Institute of Science and TechnologyのChunghun Lim准教授らの研究グループと共同で、原始的な神経系(散在神経系)を有するヒドラに睡眠が存在すること、さらにその制御因子が他の動物と共通していることを発見した論文が掲載されました。
2020-09-28
PLOS Biology誌に、システム生命科学府博士課程3年の岩波翔也大学院生および当部門の岩見真吾准教授の研究グループと国立感染症研究所ウイルス第二部の渡士幸一主任研究官らとの共同研究による、数学と実験の融合研究でC型肝炎ウイルスの感染戦略を解明した研究論文が掲載されました。 
2020-09-09
eLife誌に、当部門の奥本寛治助教および生体防御医学研究所の藤木幸夫特任教授(当時)らの研究グループによる、細胞内小器官ペルオキシソームの形成を担うペルオキシンPex14がリン酸化されることの生理的意義を世界で初めて明らかにした研究論文が掲載されました。
2020-06-11
The Journal of Biological Chemistry誌に、当部門の山下啓介助教、柴田俊生助教、大学院システム生命科学府修士課程高橋俊成院生(現:Meiji Seikaファルマ)、川畑俊一郎主幹教授らの研究グループと生化学工業(株)の小林雄毅研究員との共同研究による、3種の組換えタンパク質を用いた連鎖反応による高感度のリポ多糖検出法についての論文が掲載されました。
2020-02-17
Cell Reports誌に、当部門の奥本寛治助教、生体防御医学研究所の藤木幸夫特任教授(研究当時)、米国スタンフォード大学のMichael Bassik教授らの国際共同研究グループによる、活性酸素種への多様な細胞内対抗戦略の発見についての論文が掲載されました。
2020-01-15
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)2019年度優秀学生顕彰において、理学部生物学科4年生の金谷啓之さんが学術分野で大賞を受賞しました。令和元年12月7日(土)に、東京で表彰式および祝賀会が開催され、表彰状が授与されました。
なお、優秀学生顕彰とは、独立行政法人日本学生支援機構に寄せられた寄附金を財源に、経済的理由により修学に困難がありつつも、優れた業績を挙げた学生および生徒を顕彰するもので、奨励・支援することにより、21世紀を担う前途有望な人材の育成に資することを目的としており、対象となる分野には、「学術」「文化・芸術」「スポーツ」「社会貢献」「産業イノベーション・ベンチャー」「国際交流」があります。
金谷さんは、1年生の頃からヒドラ(サンゴやクラゲの仲間であり、シンプルな神経系を持つ動物)を用いて研究を行っており、なかでも日内変動や睡眠についての研究成果が評価されました。
2020-01-09
当部門の佐竹暁子教授が第16回(令和元年度)日本学術振興会賞を受賞しました。受賞の対象となった研究業績は「遺伝子情報に基づいた植物の一斉開花のしくみの解明」。

「日本学術振興会賞」は、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させるため、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を早い段階から顕彰し、その研究意欲を高め、研究の発展を支援していくことを目的に、平成16年度に創設されたものです。授賞式は、令和2年2月18日(火)に日本学士院(東京都台東区)において行われる予定です。
2019-01-15
Communications Biology誌に、大阪大学大学院理学研究科の中川拓郎准教授、沖田暁子大学院生らの研究グループおよび北海道大学の村上洋太教授、東京工業大学の木村宏教授、九州大学の高橋達郎准教授との共同研究による、ヘテロクロマチンがセントロメア領域のDNA反復配列(セントロメア・リピート)を「のりしろ」にした染色体異常を抑制することを世界で初めて明らかにした論文が掲載されました。
2018-08-21
Proceedings of the National Academy of Sciences USA誌に、九州大学大学院理学研究院の祢冝 淳太郎 准教授と射場 厚 教授、及びカリフォルニア大学サンディエゴ校のJulian Schroeder教授、埼玉大学の西田 生郎 教授らの研究グループによる「孔辺細胞に存在する葉緑体の成り立ちと気孔開閉に果たす重要な働き」についての論文が掲載されました。
2018-06-21
Genes & Development誌に、九州大学理学研究院の高橋達郎准教授、照井利輝研究員らの研究グループによる「DNA合成の誤りをクロマチン上でなおす仕組み」についての論文が掲載されました。
2018-06-20
Cell Reports誌に、九州大学理学研究院の池ノ内順一教授、松沢健司助教らの研究グループによる「細胞の集団が細胞間の張力を介してコミュニケーションし運動する仕組み」についての論文が掲載されました。
2018-06-08
The Journal of Biological Chemistry誌に、九州大学理学研究院の柴田俊生助教、川畑俊一郎主幹教授らの研究グループによる「タンパク質分解酵素の前駆体から活性型への不安定な中間状態(遷移状態)を捕まえる〜感染細菌を高感度で検出するタンパク質分解酵素の初期反応を解明〜」についての論文が掲載されました。
2018-05-07
Journal of Cell Biology誌に、九州大学理学研究院の池ノ内順一教授、システム生 命科学府大学院生 重富健太らの研究グループによる「コレステロールが細胞同士の 接着を制御する仕組み」についての論文が掲載されました。
2018-04-26
PLOS ONE誌に、九州大学大学院理学研究院の石原健教授のグループと大阪大学産業科学研究所の永井健治教授のグループによる「神経活動の抑制を鋭敏に捉える新規カルシウムセンサーの開発」についての論文が掲載されました。
2018-03-16
National Geographic誌他に九州大学大学院システム生命科学府 大学院生 田川一希、九州大学大学院理学研究院 矢原徹一 教授、愛知教育大学教育学部 渡邊幹男 教授の研究グループによって、日本に生息するモウセンゴケ属の食虫植物の2つの未知の現象、「植物における労動寄生と、接触刺激により素早く閉じる花」についての論文が掲載されました。
2018-02-03
当部門の仁田坂講師が第26回松下幸之助花の万博記念賞 松下幸之助記念奨励賞を受賞しました。受賞理由は、変化朝顔の体系的な保存と維持に尽力され、展示会、講演会、また著作を通してその普及に努めてこられたばかりでなく 変異の原因遺伝子を分子遺伝学的に解析し アサガオの科学的理解にも大きく貢献した功績です。
2018-01-23
PNAS誌に、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の安永純一朗講師、熊本大学大学院生命科学研究部の松岡雅雄教授、九州大学大学院理学研究院の岩見真吾准教授らの研究グループによる「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の新しい感染維持機構を解明 」に関する論文が掲載されました。
2017-08-17
Scientific Report誌に、九州大学大学院理学研究院の佐竹暁子准教授、関元秀特任助教、大原隆之学振特別研究員と、英国ケンブリッジ大学、ドイツのマックスプランク研究所、ブラジルバイオエタノール科学技術研究所の共同研究による「植物の概日時計とデンプン代謝系の相互影響モデルとその実証」に関する論文が掲載されました。
2017-07-27
Molecular Ecology誌に国際農林水産業研究センター、九州大学(生態科学研究室・佐竹准教授)、マレーシアのマラヤ大学、マレーシア森林研究所、マレーシア工科大、首都大学東京、高知大学、広島大学、森林総合研究所の共同研究による「東南アジア熱帯雨林における一斉開花の原因の解明」についての論文が掲載されました。
2017-05-17
The Journal of Biological Chemistry誌に九州大学高等研究院の柴田俊生助教、理学研究院の川畑俊一郎主幹教授らの研究グループによる「ショウジョウバエのTG-Aトランスグルタミナーゼの新奇な分泌機構」についての論文が掲載されました。
2017-04-11
Nature Medicine誌に千葉大学大学院医学研究院・真鍋一郎教授、自治医科大学・永井良三学長、東京大学大学院医学系研究科・藤生克仁特任助教/科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者、九州大学大学院理学研究院・岩見真吾准教授の研究グループによる「心不全に係わる新たな臓器ネットワーク」についての論文が掲載されました。
2017-03-16
The Journal of Biological Chemistry誌に九州大学大学院システム生命科学府の槇 光輝(4年生)、高等研究院の柴田俊生助教、大学院理学研究院の川畑俊一郎主幹教授らの研究グループによる「架橋酵素とポリアミンによる免疫過剰反応の抑制機構」についての論文が掲載されました。
2017-02-28
PLOS ONE誌に九州大学大学院システム生命科学府4年生の内園駿氏と大学院理学研究院の谷村禎一教授および伊藤太一助教らの研究グループによる「ショウジョウバエのメスは交尾後の夜間にアミノ酸を多く摂取するようになることを発見」についての論文が掲載されました。
2017-02-21
朝日新聞社/九州大学(当部門の矢原教授)は、浜離宮朝日小ホールにおいて、2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏(グラミン銀行 創設者)を迎えて、社会的な課題をビジネスで解決する方法を考えるシンポジウム「ソーシャル・ビジネスで未来をつくろう」を開催しました(後援 東京都)。
2017-02-07
PNAS誌に九州大学大学院理学研究院の岩見真吾准教授、国立感染症研究所、金沢大学、名古屋市立大学の研究グループによる「C型肝炎治療薬の効果的な組み合わせを定める方法」に関する論文が掲載されました。
2016-11-11
The Journal of Biological Chemistry誌に、関原早苗テクニカルスタッフ、川畑俊一郎主幹教授、および高等研究院の柴田俊生助教らの研究グループによる「ショウジョウバエ腸内細菌の共生と破綻の分子機構」に関する論文が掲載されました。
2016-11-08
Nature Communications誌に、基礎生物学研究所、慶応義塾大学、仁田坂英二講師および国立遺伝学研究所の研究グループによる「アサガオの全ゲノム解読」に関する論文が掲載されました。
2016-07-25
Ecology Letter誌に、佐竹暁子准教授と立木佑弥博士研究員、北海道立総合研究機構林業試験場、森林総合研究所のグループによる「ブナの豊凶をもたらす窒素の役割」に関する論文が掲載されました。
2016-06-03
Current Biology誌に、藤原学助教、石原健教授らの研究グループによる「動物の行動が性的成熟期に変化する仕組み」に関する論文が掲載されました。
2016-03-15
Proceedings of the National Academy of Sciences of USA誌に、池ノ内順一准教授らの研究グループによる「癌細胞の浸潤や転移に関わる細胞運動の仕組み」に関する論文が掲載されました。
2015-10-07
eLife誌に、当部門所属の岩見真吾准教授と京都大学ウイルス研究所の佐藤佳助教、小柳義夫教授、東京大学生産技術研究所の合原一幸教授らとの共同研究による「ヒト免疫不全ウイルスI型(HIV-1)の感染様式の定量化」に関する論文が掲載されました。
2015-06-18
The Journal of Biological Chemistry誌に、川畑俊一郎主幹教授と小林雄毅学術研究員らの研究グループによる「カブトガニ体液凝固B因子の活性化機構」に関する論文が掲載されました。
2015-06-18
PLOS ONE誌に、当部門所属の松田修助教と住友林業株式会社、国立研究開発法人森林総合研究所らによる「樹木種子の発芽率を飛躍的に向上させる選別技術」に関する論文が掲載されました。
2015-04-09
当部門所属の武宮淳史助教が、「平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞いたしました。受賞タイトルは「青色光に応答した気孔開口のシグナル伝達機構の研究」です。詳しくはリンク先をご覧ください。
2015-03-18
BMC Biology誌に理学研究院/味覚・嗅覚センサ研究開発センターの広津崇亮助教と同研究室のシステム生命科学府博士課程2年の濱川昌之らの研究グループによる「時と細胞特異的に遺伝子の働きを抑制する新規のRNAi法によって示されたRasの機能」に関する論文が掲載されました。
2015-03-12
PLOS ONE誌に理学研究院/味覚・嗅覚センサ研究開発センターの広津崇亮助教らのグループによる「線虫を用いた高精度な早期がん検出法」が掲載され、広くメディアでも紹介されました。
2015-01-21
Scientific Reports誌に佐方功幸教授とシステム生命科学府の鈴木和広氏らの研究グル-プによる「細胞分裂を統御する酵素(Cdk1)の標的タンパク質」に関する論文が掲載されました。
2014-12-10
池ノ内順一 准教授が第7回井上リサーチアウォードを受賞しました。受賞タイトルは「上皮細胞の細胞接着による細胞極性形成機構の解明」です。詳しくはリンク先をご覧ください。
2014-09-11
The Journal of Biological Chemistory誌に川畑俊一郎主幹教授と大学院システム生命科学府の小林雄毅氏らの研究グループによる「カブトガニのリポ多糖反応性タンパク質組換え調製」に関する論文が掲載されました。
2014-08-18
Nature Communication誌に小柴 琢己准教授らの研究グループによる「インフルエンザウイルス感染時における細胞内ミトコンドリアの役割」に関する論文が掲載されました。
2014-06-16
Pros One誌に国立環境研究所の角谷拓主任研究員および矢原徹一教授らの研究グループによる「日本全国の維管束植物の絶滅リスク評価」に関する論文が掲載されました。
2014-04-25
Nature Communications誌に佐方功幸教授、大学院生の迫洸佑さんらの研究グループによる「受精卵の分裂開始の分子メカニズム」に関する論文が掲載されました。
2014-04-23
Science Signaling誌に廣津崇亮助教と大学院生の谷口群さん、魚住隆行さんらの研究グループによる「生体内における匂いと受容体の対応関係」に関する論文が掲載されました。
2014-04-15
このたび、当生物科学部門所属の池ノ内順一 准教授と祢冝淳太郎 助教が、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。お二方の受賞タイトルは、池ノ内順一 准教授が「上皮細胞の細胞膜構造形成に関する研究」、祢冝淳太郎 助教が「植物における気孔の環境応答及び形成メカニズムの研究」です。詳しくはリンク先をご覧ください。
2014-03-03
Proceedings of the National Academy of Sciences of USA誌に和田正三特任教授の研究グループによる「植物における核の移動メカニズム」に関する論文が掲載されました。
2013-10-01
The Journal of Physiology誌に伊藤功准教授らの研究グループによる「脳の左右差形成ではたらく免疫タンパク質」に関する論文が掲載されました。
2013-07-31
Nature Communications電子版に射場厚教授と橋本美海特任助教らの研究グループによる「植物で発見された動物の神経伝達調節因子」に関する論文が掲載されました。
2013-07-19
Science Signaling電子版に川畑俊一郎主幹教授と高等教育院の柴田俊生助教らの研究グループによる「腸内の共生細菌に対する免疫寛容の分子機構」に関する論文が掲載されました。
2013-06-27
Nature Communications電子版に島崎研一郎教授と武宮淳史助教らの研究グループによる「青色光に応答して気孔開口を可能にするタンパク質」に関する論文が掲載されました。
2013-06-18
Science Signaling電子版に島崎研一郎教授らの研究グループによる「気孔開口を促進し、水不足条件では水分消費を抑えるタンパク質」に関する論文が掲載されました。
2013-03-21
Cell Reports電子版に石原健教授らの研究グループによる「記憶を積極的に忘れさせる神経細胞とその制御メカニズム」に関する論文が掲載されました。
2013-03-06
Current Biology電子版に谷村禎一准教授らとマックスプランク神経生物学研究所の谷本拓グループリーダーらの共同研究による「ショウジョウバエの味と匂いの連合学習の解除シグナル」に関する論文が掲載されました。
2013-02-28
Current Biology電子版に祢宜淳太郎助教と射場厚教授らによる「Dof型転写因子SCAP1による植物の気孔の機能化 」に関する論文が掲載されました
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