2020年度研究合宿(?)・活動報告

はいみなさん、とうとう今年もこの季節がやってきましたね。

西風塾毎年恒例の夏のイベント……

そう、

九大山の家で行われる研究合宿です!!!

デデン!

毎年8月に山の家と呼ばれる大分の合宿所にお邪魔し、一泊二日の泊まり込みで研究発表会を行います。(2019年度のページに去年の活動の様子を載せています。→こちら

他分野の優秀な研究生と密に議論・交流することができ、多くの学術的知識が身につくだけでなく、発表に関するスキルアップも望めます。

また、参加者みんなが楽しみにしている1日目の夜の大宴会源泉掛け流しの温泉、2日目の打ち上げBBQは、毎年大盛り上がりです。(正直こっちがメインイベントな気が

この研究合宿は、私たち研究生が特に楽しみにしている活動の1つであり、ここでの発見・出会いは学会や研究室では得られないとても貴重なものです。

まあそんな前置きはこの辺にしておくとして、

1年間待ちに待った2020年度九大山の家!

いざ大分へ!!!

出発!!!!!

……。

……………。

とはならなかったんですよね〜。

みなさんも当然認知しているであろう、間違いなく2020年のトップトピックであるこいつ。

はい、新型コロナウイルスです。

新型コロナウイルスの流行によって、生活様式が一変しましたね。

流行語大賞にもなった三密を避けるため、大人数が密集する行事は尽く中止・延期されています。

そしてそれはもちろん、この研究合宿も例外ではありません。

苦渋の決断でしたが、研究生を始めとした多くの人の健康や安全、社会情勢を考慮し、今回の研究合宿は中止となりました。

しかし。

だがしかしですよ。

私たちの研究への熱意がウイルスに屈するようなことがあるだろうか……

いや、ない。

毎年楽しみにしていた研究合宿が「なくなりました、はい残念」では、少し寂しいです。

どんな状況になろうと、その中で最善を尽くすことを諦めてしまってはいけません。

そこで幾重にも渡る協議を行い、全員の意見の一致のもと、今年の研究合宿はオンラインで開催する運びとなりました。

大きく様式が変わってしまいましたが、長く続いてきた伝統がこういった形でも守られるのは喜ばしいことです。

というわけでここまで長くなりましたが、無事に開かれた「2020年度 西風塾 夏の研究合宿@オンライン」について簡単に紹介していきたいと思います。


もう夏と呼んでいいのかも分からない9月24日木曜日、1日間のみのオンラインでの運営ということで話はまとまり、2020年度の西風塾研究合宿は開催されました。

理学部高橋研、農学部石野研、薬学部片山研、薬学部藤田研のメンバーが集い、参加者は総勢100人弱、発表者は30人にもなりました。

今回の運営の責任者であり幹事を務めたのは、農学部石野研修士2年生の市川君です。

急な開催の決定に加え、誰もやったことがないオンラインでの発表形式という、恐ろしく膨大な仕事量が彼に降りかかったはずなのですが、彼は全てを完璧にこなしてくれました。

また、同じく農学部石野研修士2年生の原田さんを始めとして、彼をサポートしてくれた周囲の学生にも感謝ですね。

そしていよいよ当日の朝10時、ZOOMを用いた研究発表会がスタートしました。

トップバッターを務めたのは、理学部高橋研修士1年生の福田くんです。

誰も勝手がわからず緊張感漂う中、切込隊長を自ら担ってくれました。

彼の発表に続き、みんなが発表していきます。

例年にも増して、アグレッシブでドラスティックでセンセーショナルな議論が飛び交います。

例えオンラインになっても、研究への姿勢は変わりませんね。

さて、白熱した午前の部の発表が終わり、昼休憩になります。

ここの時間を利用して、初めての参加者(学部4年生)の顔合わせを兼ねた自己紹介が行われました。

これからの西風塾を、そして研究界を担っていく人材達です。

空腹を満たしたところで、午後の部の発表です。

食後の眠気も吹き飛ぶような熱い研究成果が発表されていき、一瞬のうちに15人分の時間が過ぎ去っていました。

研究生といえども、ここまでみっちりと1日サイエンスに向きあう機会は珍しいです。

研究発表会ならではの達成感と疲労感、癖になりますね。

さて全ての発表が終わり、最後にすることといえば、もちろん(?)飲み会です。

みんなで集まって、キンッキンに冷えたビールで「かんぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!」

といきたいところですが……。

いや、ほんとにコロナ赦すまじ。

満足のいく形ではありませんが、少人数に分かれてオンラインでの乾杯です。

数時間のオンライン宴会の後、市川君の閉会の言葉をもって今年の西風塾研究合宿は幕を閉じました。


西風塾の歴史の中でも初のオンライン開催となった今年度の研究合宿でしたが、学生達が一丸となって開催に向けて主体的に行動し、例年に劣らないクオリティの研究発表の場を設けることができました。

新型コロナウイルスにより世界が激動している今、来年度からの西風塾がどうなっていくのか予想もつきません。

それでも私達のサイエンスへの熱意・探究心が褪せることはなく、こういったアカデミックな活動が形を変えつつも存続していくことを心から望んでいます。

それではみなさん、また次年度の西風塾レポートをお楽しみに。