推薦図書

行動の神経機構を調べる学問は、神経行動学と呼ばれています。神経行動学を学びたい方のために、お勧めの本を紹介します。

神経科学の基礎

「イカの神経 ヒトの脳みそ」 後藤 秀機(2009)新潮新書
 神経科学における発見の歴史を紹介することで、基礎的な知識を解り易く解説しています。読み易い本ですので、教科書を読む前に目を通しておくと理解の助けになるでしょう。
「これでわかるニューロンの電気現象」 酒井 正樹(2013)共立出版
 教科書を読んでもよくわからなかった静止膜電位の発生や活動電位の発生と伝導の仕組みが、この本を読めば理解できます。

昆虫

「昆虫 - 驚異の微小脳」 水波 誠(2006)中公新書
 神経行動学の研究対象としての、昆虫の面白さを教えてくれる本です。順番通りに読む必要はなく、まず第1章と2章を、次に最終章(11章)を読むことをお勧めします。
「昆虫はスーパー脳」 山口 恒夫(2008)技術評論社
 昆虫の感覚、運動、学習などの仕組みを、比較的解り易く解説しています。

動物行動学

「ソロモンの指環」 コンラート・ローレンツ(1998)早川書房
 動物行動学者ローレンツによって書かれたエッセイです。その動物への関わり方は普通の人の想像を超えており、読み進むうちにローレンツという人間の個性に強く惹かれてしまいます。この本を読んだが故に、人生が変わってしまった人もいるそうです。
「日高敏隆の口説き文句」 小長谷 有紀・山極 寿一(2010)岩波書店
 上記の本を翻訳した日高敏隆先生にまつわる思い出を集めた本で、一種の追悼文集です。様々なエピソードから、動物行動学の方法論や日高先生の「口説き方」が伝わってきます。

神経行動学

「行動の神経生物学」 G. K. H. Zupanc(2007)シュプリンガー・ジャパン
 神経行動学における優れた研究例を紹介しており、非常に勉強になります。先に、神経科学の基礎を十分に理解してから読んでください。